つくば実習2016_剣道_指導案20160505 - page 2

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単元構成・教材作成の意図
(
指導観
)
武道「剣道」は、相手を攻撃したり防御したりと攻防の展開の中で考え、判断・工夫し「一本」をとること
に魅力があり、面白さでもあると考える。授業を通して、「打突の機会」(隙)を捉えるために必要な技能を身
に付けさせ、この身に付けた技能について考え、判断・工夫できるようにし攻防の面白さを味わえるようにし
たい。また、「一本」をとることを重視するあまり勝つことだけに目がいかないよう武道の伝統的な考え方、特
に礼儀作法や試合における公平についても授業の中に組み込んで身に付けていけるようにしたい。
(
先行研究からみる剣道の特性
)
菊池ら
(2014)
、房前ら
(online,2016/3/31)
は武道「剣道」の特性として次のようなことを述べている。
・変化する条件下での技能発揮が求められる点では、球技領域と共通してオープンスキルが必要とされる。
しかし、原則的にボールを保持している側が攻撃で、ボールを保持していない側が守備となる球技領域と
比べて、攻防が同時的に起こりえる競技特性は領域固有の魅力である(菊池ら
2014
)。
・剣道は、格闘技の要素も含んでおり、ともすれば戦うことのみ目がいき、腕力に頼ったり、暴力的になり
やすい。したがって、お互いに尊重する態度などの礼儀作法や試合における公平さが求められる。
(房前ら
online,2016/3/31
)。
・攻防が同時的に起こりえる競技特性は領域固有の魅力である(菊池ら
2014
・礼儀作法等の武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視す
る運動である(文部科学省
2008
武道「剣道」は、
攻防の展開や武道特有の伝統的な考え方に魅力を持ち学習意義を感じられる学習教材であるといえる。
このためには・・
基本動作、
基本となる技
を身に付ける
= 〇しかけ技の基本となる技 〇応じ技の基本となる技
二段の技
、引き技
【しかけ技とは】
相手が打突を起こす前に自分からしかけていく技で、
①相手の隙を見つけ、また②相手に隙を作らせ、その変化を捉えていく技のこと
【しかけ技とその種類】
しかけ技
どんな技
技の留意事項
技名
払い技
相手の構えが十分にできていて打ち
込む隙がない時、相手の竹刀を右また
は左に払って構えを崩すと同時に打
突する技。
・払われた相手の竹刀が反動で戻ってくる
ところを、すかさず、反対側を打つ場合も
ある。
・相手の竹刀の先端部より、中間部に近い
所を払うようにする。
払い面
払い小手
払い胴
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