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また、役割分担し、チームを運営する。
③公式試合
→毎時間行うゲームは、練習試合ではなく公式戦として扱われる。
④記録の保持
→毎回のゲームの得点を記録し、学習カード(本単元では、観察ノート)に記入して残しておく。
また、勝ち点をシールで記録する掲示物を置く。
⑤祭典性
→チームごとの試合前のかけ声やはちまきの着用など普段の授業とは違った雰囲気を作る。
また、単元の始めにチームごとに決めたカラーのゼッケンを渡し、生徒にユニフォームとして
扱わせる。
⑥クライマックスのイベント
→記録してきた勝ち点とグッドスポーツマンポイント、総得点賞や作戦を良く立てられてた賞な
ど11時間目後に追加で加点されるポイントの合計点をもとに最も優秀なチームを11時間目終了後
に決定し、ホームルームなどの体育授業以外の時間で表彰式を行う。
3)グッドスポーツマンポイントの導入
スポーツ教育モデルの目的は「子どもたちを真の意味でのプレイヤーになるように育成するこ
と」である。本単元では、ルールやマナーを尊重し、相手の検討を認める等のフェアプレイや、
試合や練習の運営を協力的に行ったりするなど、プレイヤーとして良い行動を行った生徒を、毎
時間グッドスポーツマンとして表彰し、フェアで協力的な態度で取り組むことを促す。また、ル
ールやマナー、フェアプレイを尊重することで、公平性やゲームの楽しさが確保されていること
を理解させ、ゲームで獲得した得点に、グッドスポーツマンポイントを加算する。勝ち点と同等
の価値に相当するグッドスポーツマンポイントを与えることにより、相手を尊重しフェアなプレ
イで全力を尽くすことや、ゲームを支える役割にも積極的に取り組むことを促すだけでなく、ゲ
ームの得点以外に勝敗を左右する要因が加わることで、勝敗が拮抗し、最後まで勝敗がわからな
くなるスポーツらしさを創出することができる。
4)兄姉チーム制の導入
兄姉チームとは、複数のチームで構成された合同チームのことで、兄チームと姉チームで練習
を合同で行ったり、互いの試合の得点を合計して他の兄姉チームと競いあうなど、チームを構成
している複数のチームが利害関係を共有しているグループ編成である。本単元では、男子4名のチ
ームと女子4名のチームで兄姉チームを編成し、同じチームカラーのゼッケンを着用させた。男女
共習であっても、球技単元では、男女別々に活動することが多くなり、男女の関わり合いがなく
なることがある。また、生徒数や施設の条件によって全員が一度に運動ができない場合がある。
そこで兄姉チーム制を導入することにより、運動していない時にも、自分と同じチームである兄
姉チームを応援するなど、観察や応援、ゲームを「支える」活動を行うことで、認知的学習や、
多様なスポーツとのかかわりや態度の学習をすることができる。また、同じチーム内で一緒にチ
ーム練習を行うことにより、対戦相手の視点から、自分のチームのためにチームの課題を指摘す