3
図
1.
スポーツ教育モデルの概念図
①シーズン
→意味ある経験をするために十分な長さをもった単元で実施する。今回は9時間単元で実施する。
②チームへの所属
→チームのメンバーは固定し、単元を通して維持される。また、役割分担し、チームを運営する。
③公式試合
→毎時間行うゲームは、練習試合ではなく公式試合として扱われる。
④記録の保持
→毎回のゲームの得点を記録し、チームの記録に記入して残しておく。また、勝ち点を○印で記録する掲示物
を設ける。
⑤祭典性
→チームごとの試合前のかけ声やたすきの着用など普段の授業とは違った雰囲気を作る。また、単元の始めに
チームごとに決めたカラーのゼッケンを渡し、生徒にユニフォームとして扱わせる。
⑥クライマックスのイベント
→記録してきた勝ち点、総得点賞や作戦を良く立てられた賞など
9
時間目以後に追加で加点されるポイントの
合計点をもとに最も優秀なチームを単元終了後に決定し、ホームルームなどの体育授業以外の時間で表彰式
を行う。
3)
きょうだいチーム制の導入
きょうだいチームとは、複数のチームで構成された合同チームのことで、兄チームと姉チームで練習を合同
で行ったり、互いの試合の得点を合計して他のきょうだいチームと競い合ったりするなど、チームを構成して
いる複数のチームが利害関係を共有しているグループ編成である。中川
(2015)
は『きょうだいチーム制の授業展
開について、「チーム間協同のあるチーム間競争」がある指導方略である』と述べ、以下の図のように概念を整
理している。