5
4)
本単元における役割について
本単元では、男女各
6
名の計
12
名でチームが編成されている。既述の通り、試合のローテーションの工夫に
より、きょうだいチームが攻撃をしている際には応援や観察ができるようになっている。しかし、ただ応援す
るだけではなく、役割や仕事内容を決めることにより、単元を通して生徒のチームへの所属意識を高め、また
きょうだいチームの試合を観察することにより、ゲーム理解を高める工夫を行った。本単元では①リーダー、
②作戦係、③記録係、④応援係、⑤審判係、⑥報告係の
6
つの役割を設定し、毎時間役割をローテーションさ
せ、生徒が平等に仕事を行えるよう設えた。各役割の仕事は下記の通りある。
①リーダー
・チームの活動
(
体操や練習など
)
の運営を行う。
②作戦係
・きょうだいチームが試合をしている際に、記録係を手伝う。
・チームミーティングの運営を行う。
③記録係
・きょうだいチームが試合をしている際に、チームの全試合結果
[
男女共通
](
学習資料参照
)
を記入
する。
④応援係
・きょうだいチームが試合をしている際に、作戦に応じた具体的なアドバイスを行ったり、試合
を盛り上げたりする。
・得点板を管理する。
⑤審判係 ・きょうだいチームが試合をしている際に、審判を行う。
・審判はシュートの得点の判定、オフェンスのラインクロスの判定、ファールの判定を行う。ラ
インクロス、ファールの際はブザーを鳴らしてもう一度リスタートさせる。
⑥報告係 ・チームの試合終了後に得点を本時の試合結果表
(
学習資料参照
)
に記入する。
・きょうだいチームの攻撃の際にミニ得点ボードの管理を行う。
5)
効果的な教具について
(
ゴールネット
)
本単元では、安倍(2014)、寺川(2015)の実践した効果的な教具(ゴールネット)を用いる。ゴールにはひし形上
に布をはり、四隅しかねらえないようにし、キーパーは置かないこととする。
これにより、シュートは容易ではあるが、四隅だけゴールの空間が空いていることから、どこから打ってもシ
ュートが入るわけではない。また、キーパーを置かないことにより、運動の量の均一化、シュートへの心理的な
負担の削減を図る。さらに、ネットの範囲の調整を可能としてある。
本単元では、ゴールの大きさは
2
m×
3
mとし、ペットボトル
4
本で布の下部を固定する。
図
3.
ゴールにかけるネット図