つくば実習2016_剣道_指導案20160505 - page 5

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図2.スポーツ教育モデル
①シーズン
→意味ある経験をするために十分な長さをもった単元で実施する。今回は9時間単元で実施する。
②チームへの所属
→チームのメンバーは固定し、単元を通して維持される。また、役割分担し、チームを運営する。
③公式試合
→毎時間行うゲームは、練習試合ではなく公式試合として扱われる。
④記録の保持
→毎回のゲームの得点を記録し、最後にきょうだいチームの総得点で順位を決定する。また、学習カードに本時
の反省を記入する。
⑤祭典性
→リーグ戦が始まってからは、チームごとに決めたカラーのゼッケンを渡し、生徒にユニフォームとして扱わせ
る。
⑥クライマックスのイベント
→最後の9時間目の授業をこれまでの集大成と位置づけ、トーナメント戦を行う。
5)単元の流れについて
単元を通して多くの活動を「きょうだいチーム制」を用いて行うこととした。「きょうだいチーム制」とは、
複数のチームで構成された合同チームのことで、兄チームと弟チームで練習を合同で行ったり、互いの試合の得
点を合計して他のきょうだいチームと競い合ったりするなど、チームを構成している複数のチームが利害関係を
共有しているグループ編成である。本単元では、5人きょうだいチームを編成し、それぞれに異なる色のビブス
を着用させた。
前半の2~4時間目の授業の最後には必ずアウトナンバーゲームと題した、攻撃が数的有利な状況のゲームを行
うこととした。このアウトナンバーゲームについては、鬼澤ら(2007)が、バスケットボールにおいて3対2のア
ウトナンバーゲームを行い、パスの状況判断能力の向上に影響を与えたという結果を示しており、本授業実践で
焦点を当てている「ディスクを持たないときの動き」にも影響を与えることが考えられ、導入した。加えて、後
半のゲームをスムーズに行うために、スキルアップ練習と称した、技能の向上を目的としたドリルゲームを導入
した。内容については、以下の通りである。
・2人組でのパス、キャッチ(段々距離を伸ばす)
1,2,3,4 6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,...
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